教育課程と授業科目

授業の種類と分類

博士後期課程は研究者を育成するプログラムであり、専門性が極めて高いので、ここでは博士前期課程についてのみ説明いたします。大学院の授業科目には、講義、輪講、特別研究があります。機械工学専攻の大学院生が受けることのできる授業は、次の4つに分類されています。B類は必修科目、それ以外の科目は選択科目です。

A類
機械工学専攻が開設している、講義室において行う授業です。授業形態は学部での少人数の授業と同じです。
B類
演習科目として機械工学輪講T〜Wの4科目、実験科目として機械工学特別研究T〜Wの4科目があります。輪講と特別研究は、各研究室内で行う科目です。
C類
応用数学T、応用数学U、応用物理T、応用物理Uの4科目で選択科目です。授業形態はA類の科目と同様です。
機械工学専攻以外の専攻とその他の研究科が開設する授業科目です。

修了に必要な単位数は、A類から22単位、B類から8単位。ただし、A類からの22単位のうち8単位までは、C類とD類の単位で代替できます。

A類の授業科目の一覧を、例として表示します。
A類の授業科目一覧
(材料-材料力学)材料力学特論、機械材料特論、弾性力学特論、材料強度学特論、構造解析特論
(熱-流体)熱流体工学特論、伝熱工学特論、熱工学特論、流体工学特論
(振動-制御)機械力学特論、制御工学特論、計測工学特論、振動工学特論、システム制御工学特論、ロボット工学特論
(加工)塑性工学特論、生産工学特論、トライボロジ特論、工作機械特論、加工学特論
(解析-設計)計算機解析特論、最適設計特論、機構学特論

機械工学専攻では、様々な分野の学問を学ぶことができます。より広い視野に立った研究能力を養うために、応用数学や応用物理や他専攻の科目も用意されています。

機械技術者としては単に高度な専門能力を有しているだけでなく、柔軟な考え方、道徳意識を持っていることが大切です。指導教員との研究生活を通して養っていきます。

輪講では、英語力やプレゼンテーションの能力を身につけます。また、専門知識・発表能力・研究能力・技術開発能力・問題解決能力などを学会発表などを通じて鍛えます。

カリキュラムの特徴(1講義科目の具体的講義内容・レベル)

マイクロコンピュータなどの急速な進歩にともなって、複雑な演算も容易となり、現代制御の実用化が急速に進んでいます。現代制御理論は1960年以降に発展した制御理論であり、入出力関係に着目した伝達関数によってシステムを記述する古典制御に代わり、システムの内部状態を記述する状態方程式を基礎とし、多変数系を扱えることが特徴です。

「制御工学特論」では、この古典制御理論から現代制御理論までを含めて講義および問題演習を行っています。すでに学部の講義科目「自動制御および演習I」および「自動制御および演習II」の前半で古典制御理論について一通り学び、「自動制御及び演習I」の後半で現代制御理論の初歩を学んでいます。しかし初めて学ぶときは順番通りに一通りの内容を学ぶ必要がありますので、「木を見て森を見ない」というようになってしまう傾向があります。

このため学生は、細かい内容は知っていても(それも忘れていることが多いですが)、その相互の関連や全体の中での位置づけといったものまで見えていないことがほとんどです。このため「制御工学特論」では「森を見る」ことを目指して、制御問題をどのように扱うかという観点から古典・現代制御理論あるいはアナログ・ディジタル制御の境なく取り上げています。
ある制御問題に関して伝達関数を用いて解析するとどうなるか、周波数応答の面から見るとどうなるか、状態方程式を用いるとどう解析できるのか、あるいはディジタル制御ではどうなるかといった感じです。この過程でより深い内容は新たに講義を行っています。

学部の講義と異なって、多くても10数名の少人数ですので、講義だけでなく毎回、全員数回は指名して答えさせたり、演習を行い理解度をみたりしています。学生は制御の体系的な知識が要求され、予習復習は不可欠ですが、「今までよくわからなかったが、目の前のもやもやがばっと晴れた」とうれしい感想を漏らしてくれる学生もいます。

教育課程と授業科目

博士前期課程
  授業科目 単位 開講学期 担任教員 備考
講義 演習 実験
A
材料力学特論◎ 2       高野敦 准教授(博(工))  
機械材料特論◎ 2 寺島岳史 准教授(博(工))
 
熱流体工学特論◎ 2 中西裕二 教授(博(工))
伊東弘行 准教授(博(工))
複数で担当
機械力学特論◎ 2   藤本 滋 教授(工博)
山崎 徹 教授(博(工))
複数で担当
制御工学特論◎ 2 江上 正 教授(工博)  
生産工学特論◎ 2   中尾陽一 教授(博(工))
笹田昌弘 教授(博(工))
複数で担当
計算機解析特論 2   原村嘉彦 教授(工博)
弾性力学特論 2       [休講]
材料強度学特論 2   竹村兼一 教授(博(工))
塑性工学特論 2       [休講]
工作機械特論 2 中尾陽一 教授(博(工))  
加工学特論 2       笹田昌弘 教授(博(工))  
トライボロジ特論 2           [休講]
最適設計特論 2       藤本 滋 教授(工博) [休講]
伝熱工学特論 2       原村嘉彦 教授(工博)  
熱工学特論 2       伊東弘行 准教授(博(工))  
流体工学特論 2       中西裕二 教授(博(工))  
機構学特論 2           [休講]
振動工学特論 2       山崎 徹 教授(博(工))  
システム制御工学特論 2       江上 正 教授(工博)  
計測工学特論 2           [休講]
ロボット工学特論 2       林 憲玉 教授(博(工))  
構造解析特論 2       高野 敦 准教授(博(工))  
極限環境工学特論 2       清水雄輝 准教授(博(理))  
  授業科目 単位 開講学期 担任教員 備考
講義 演習 実験
B
機械工学輪講I   1     林 憲玉 教授(博(工))
江上 正 教授(工博)
笹田昌弘 教授(博(工))
竹村兼一 教授(博(工))
中尾陽一 教授(博(工))
中西裕二 教授(博(工))
原村嘉彦 教授(工博)
藤本 滋 教授(工博)
山崎 徹 教授(博(工))
伊東弘行 准教授(博(工))
清水雄輝 准教授(博(理))
高野 敦 准教授(博(工))
寺島岳史 准教授(博(工))
 
機械工学輪講II   1      
機械工学輪講III   1      
機械工学輪講IV   1      
機械工学特別研究I     1    
機械工学特別研究II     1    
機械工学特別研究III     1    
機械工学特別研究IV     1    
C
応用数学I 2
   
  酒井克郎 講師(理博)  
応用数学II 2
     
酒井克郎 講師(理博)  
応用物理I 2       渡邊靖志 講師  
応用物理II 2
      田村忠久 教授(博(理))  
実践科学技術英語I 1       田沼 智 講師
 
実践科学技術英語II 1       田沼 智 講師
 
学外研修A     2   竹原兼一 教授(工博)  
学外研修B     2   竹原兼一 教授(工博)  
D
他研究科および
工学研究科他専攻の科目
             
◎印は選択必修科目。
「実践科学技術英語I」「実践科学技術英語II」は、2013年度以降の入学者に適用。
指導教授

学生は所属する専攻の科目のうちから演習の指導を受ける1科目(自己の最も専門に研究しようとする科目)を選び、研究科委員長の承認を得て、その科目担当の教授によって研究全般の指導を受けること。この科目をその学生の専修科目と称し、担任教授を指導教授という。

履修方法
  1. 指導教授の指導によって、30単位以上を履修すること。その内訳は次のとおりとする。
    (1)A類から22単位以上(修業年限の短縮が認められた者については、26単位以上)。ただし、「材料力学特論」「機械材料特論」「熱流体工学特論」「機械力学特論」「制御工学特論」「生産工学特論」のうち8単位以上を含める。
    (2)B類から8単位(修業年限の短縮が認められた者については、4単位)
    (3)C類およびD類の取得単位は8単位までA類に換算することができる。
    (4)また、他大学大学院(神奈川県内の大学院間の単位互換協定校)の授業科目を10単位まで履修することができる。修得した単位は、C類およびD類と合わせて8単位まで、A類に換算することができる。
    (5)A類中自己が最も専門に研究しようとする科目の講義は必修とする。なお、B類のその科目に関する輪講、特別実験・特別製図は必修として履修するものである。
  2. 「学外研修A」「学外研修B」の履修については、担当教員に確認すること。
  3. 長期履修制度に関する所定の手続に従い申請等を行うことにより、履修年限を3年または4年とすることができる。
  4. 単位は、1年次修了までに20単位以上を修得すること。
  5. 本研究科の指定する方法で、修士論文の中間発表を行わなければならない。
修了要件
  1. 博士前期課程の修了要件は、本研究科に2年次以上(修業年限の短縮が認められた者については、1年次以上)在学し、30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の塞査及び最終試験に合格することとする。
  2. 修士論文の審査を申請し得る者は、博士前期課程第2年次以上(修業年限の短縮が認められた者については、1年次以上)に在学し、所定の授業科目について20単位以上を修得し、かつ本研究科の指定する方法により外国語の学力に関する認定に合格した者に限る。
博士後期課程
授業科目 単位 開講学期 担当教員 備考
講義 演習
材料工学特殊研究I 2 2   竹村兼一 教授(博(工))  
材料工学特殊研究II 2 2   竹村兼一 教授(博(工))  
加工工学特殊研究I 2 2
  中尾陽一 教授(博(工))  
加工工学特殊研究II 2
2  
中尾陽一 教授(博(工))
 
設計工学特殊研究I 2 2       休講
設計工学特殊研究II 2 2       休講
熱・流体工学特殊研究I 2
2
2
2

  中西裕二 教授(博(工))
原村嘉彦 教授(工博)
 
熱・流体工学特殊研究II 2
2
2
2
 
中西裕二 教授(博(工))
原村嘉彦 教授(工博)
 
機械システム特殊研究I 2 2   山崎 徹 教授(博(工))  
機械システム特殊研究II 2 2   山崎 徹 教授(博(工))  
制御システム特殊研究I 2
2
2
2

  江上 正 教授(工博)
林 憲玉 教授(博(工))
 
制御システム特殊研究II 2
2
2
2
 
江上 正 教授(工博)
林 憲玉 教授(博(工))
 
履修方法
  1. 学生は自己の最も専門に研究しようとする科目を選び、その演習を担当する教授から研究全般の指導を受けるものとする。
  2. この科目をその学生の専修科目と称し、担任教授を指導教授という。
  3. 学生は指導教授による演習を12単位、その他指導教授により専修科目または他の科目から8単位以上履修すること。
修了要件
  1. 博士後期課程の修了要件は、博士後期課程に3年以上在学し、20単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び最終試験に合格することとする。
  2. 博士論文の審査を申請し得る者は、博士後期課程において、所定の単位を修得し、必要な研究指導を受け、かつ、本研究科の指定する方法により外国語の学力に関する認定に合格した者に限る。



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